テザーの記録的な準備資産

テザー、金準備を129億ドルまで拡大

テザーの記録的な準備資産

テザーは金の保有量を大幅に増やしました。わずか9カ月の間に、その価値は53億ドルから129億ドルへと急増し、USDT の安定性を金により強く依存する姿勢が鮮明になっています。

最新の報告によると、テザーは現在116トンの現物の金を保有しています。これは小規模な中央銀行に匹敵する規模で、同社の準備資産管理に対するアプローチが変化していることを示しています。同じ報告書では、総資産は1,812億ドル、超過準備は68億ドルに達していると発表されています。こうした大きなクッションは、不安定な市場環境においてUSDTの安定性を高める狙いがあります。

金は長年、安全資産として評価されてきたため、その比率を増やすことは世界的リスクへの備えとして合理的な戦略と言えます。アナリストによれば、テザーは直近の四半期だけで26トンの金を購入しており、その影響は世界の金市場にまで及ぶ可能性があります。

また同社は、実物の金で裏付けられたトークン「Tether Gold(XAU₮)」の拡大にも注力しています。第3四半期末時点で、このトークンには11.6トン以上の金が担保として用意されており、実物資産のデジタル版を求めるユーザーを惹きつけています。テザーのCEOであるパオロ・アルドイーノ氏は、金とビットコインの長期的価値を信じていると繰り返し述べており、現在の取り組みはその理念を反映したものです。

金準備の増加はUSDTの基盤を強化し、ユーザーの信頼向上につながる可能性があります。しかし、準備資産の完全な監査に関する疑問は依然として残っています。テザーは「ビッグ4」のいずれかと協議中だとしていますが、監査の実施時期については明らかにしていません。

こうした動きから、テザーが安定性を最優先し、より強固な裏付けを目指していることがうかがえます。市場の不確実性が続く中、投資家はこの戦略がUSDTの将来にどのような影響を与えるかを注視していくでしょう。

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