米でフェンタニル資金洗浄事件

フェンタニル販売の利益を暗号資産で資金洗浄した疑いで、米当局が男女を起訴。

米でフェンタニル資金洗浄事件

米国当局は、ダークネット上でフェンタニルとメタンフェタミンを販売し、その犯罪収益を暗号資産(仮想通貨)を利用して資金洗浄したとして、カリフォルニア州在住の男女2人を起訴した。

米司法省が7月15日に発表した内容によると、ニコラス・アギラール(Nicholas Aguilar)氏とジェシカ・マーコリナ(Jessica Marcolina)氏は、複数のダークネットマーケットプレイスで「HotGirlzClub」という販売者アカウントを運営していたとされる。捜査当局は、2025年最初の7か月間に全米の購入者へ500件を超える薬物の配送を行ったとみている。

検察は、2人がフェンタニルおよびメタンフェタミンの販売による収益の出所を隠すため、暗号資産を利用した取引を通じて資金洗浄を行っていたと主張している。

自宅の家宅捜索では、薬物の包装資材のほか、薬物成分が付着しているとみられるフードプロセッサー、銃器、さらに「製品に対する自身の耐性が分かるまでは慎重に使用するように」と顧客へ注意を促すラベルなどが押収された。

また、捜査当局は2人が違法な銃器製造にも関与していたとみている。現場からは、いわゆる「ゴーストガン」の製造部品やサプレッサー(消音器)、銃器部品なども発見・押収された。

有罪となった場合、2人は薬物密売に関する共謀罪で終身刑、さらに資金洗浄罪で最長20年の禁錮刑が科される可能性がある。

今回の事件は、薬物取引や暗号資産を利用した資金洗浄への取り締まりを強化する米当局の一連の取り組みの一環と位置付けられる。米財務省は5月、シナロア・カルテルのためにフェンタニル取引による利益を暗号資産へ換金したとされる12を超える個人・団体に制裁を科した。また3月には、オハイオ州の連邦大陪審が、フェンタニルの前駆体化学物質の取引と暗号資産を利用した資金洗浄に関与したとして、中国の製薬会社2社と中国籍の6人を起訴している。

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