一家族を誘拐し、800万ドル相当の暗号資産を強奪

テキサス州の兄弟2人が、800万ドル超の暗号資産を奪った武装強盗事件への関与を認めた。

一家族を誘拐し、800万ドル相当の暗号資産を強奪

米テキサス州出身の兄弟2人が、ミネソタ州の一家を標的とした武装強盗事件への関与を認めた。この事件では、800万ドルを超える価値の暗号資産(仮想通貨)が盗まれた。2人は連邦法上の強盗罪により、最長20年の禁錮刑を科される可能性がある。

6月18日、ミネソタ州連邦検察局は、25歳のイザイア・アンジェロ・ガルシア被告と24歳のレイモンド・クリスチャン・ガルシア被告が強盗罪について有罪を認めたと発表した。量刑言い渡しの日程はまだ決まっていない。

捜査当局によると、兄弟は2025年9月にテキサス州からミネソタ州へ移動した。9月19日、彼らはグラント市にある一家の自宅に押し入り、銃器で脅しながら暗号資産口座へのアクセス情報を要求したという。

検察によれば、犯人らは家主、その妻、そして息子を結束バンドで拘束し、8時間以上にわたって銃を突きつけながら監禁した。その後、イザイア・ガルシア被告は主な被害者をミネソタ州北部にある一家の別荘へ連行し、暗号資産を保管する追加のデバイスを引き渡すよう強要した。

その結果、犯人らは総額800万ドルを超えるデジタル資産の送金を強制した。司法取引の一環として、2人は犯行時に銃器を使用したことも認め、盗んだ資産を返還することに同意している。

犯人の1人が家を離れた後、被害者の息子は911への通報に成功した。駆け付けた警察官は、自宅内で依然として拘束された状態の母親と少年を発見した。また現場付近では、一部が分解されたAR-15型ライフル銃や弾薬、そのほかの証拠品も押収された。

捜査当局は、現場に残されていた複数の証拠から迅速に容疑者を特定した。ウェンディーズのレシート、レンタカー関連書類、モーテルの利用記録、防犯カメラ映像などが捜査の決め手となった。兄弟は2025年9月22日にテキサス州で逮捕された。

今回の事件は、いわゆる「レンチアタック(wrench attack)」と呼ばれる犯罪の増加を象徴する事例となっている。これはハッキングではなく、暴力や脅迫、誘拐などの物理的な手段によって暗号資産を奪う手口を指す。ブロックチェーンセキュリティ企業CertiKによると、2026年1月から4月までの間に世界で34件の同様の事件が確認され、被害総額は約1億100万ドルに達した。2025年には年間72件の類似事件が報告されており、前年と比べて75%増加している。

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