Binance、ビットコインでクリスマスの混乱を引き起こす

ビットコインが突然2万4,000ドルまで急落したとされる騒動は、実際には市場全体の崩壊ではなく、Binanceの特定の取引ペアにおける流動性不足が原因だった。

Binance、ビットコインでクリスマスの混乱を引き起こす

クリスマス当日、SNS上で「ビットコインが急落し、2万4,000ドルに達した」という情報が拡散された。この投稿は瞬く間に話題となり、一部の投資家の間で不安を引き起こした。しかし、市場データを確認すると、実際には大規模な市場崩壊は起きていなかったことが分かる。

問題となったのは、BinanceにおけるBTC/USD1取引ペアで、流動性が極めて低い状態だった。一方、ビットコイン取引の大部分を占める主要ペアであるBTC/USDTは、同時刻でも8万6,400ドル以上の水準で安定して推移していた。その後、数十時間以内にビットコイン価格は8万9,000ドル付近まで回復している。

混乱が広がったきっかけは、チャート上で数秒のうちに約72%の急落が表示されたことだった。Xに投稿されたスクリーンショットは100万回以上閲覧されたが、アナリストのシャナカ・アンスレム・ペレラ氏は、これは注文板がほぼ空だったことによる一時的な現象であり、ビットコインの実質的な価値下落ではないと説明している。

原因は、Binanceが前日に開始したキャンペーンにあった。同取引所は、ステーブルコインUSD1の預け入れに対して年利20%という高利回りを提供した。その結果、多くのトレーダーがUSDTをUSD1に交換し、BTC/USD1ペアの売り側流動性がほぼ枯渇する事態となった。そこに一件の大口売り注文が出たことで、価格は一時2万4,111ドルまで急落したが、すぐにアービトラージボットによって修正された。

同様の出来事は12月10日にも発生しており、同じ取引ペアで価格が一時的に9万6,000ドルから7万6,000ドルまで下落している。ペレラ氏は、新規またはプロモーション目的の取引ペアにはリスクが伴うと指摘し、今後も同様の事例が起こる可能性があると述べている。今回の出来事は、単一のチャートやスクリーンショットだけでは、市場の全体像を正しく把握できないことを改めて示すものと言える。

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