AIが暗号資産の姿を変える可能性

AIが暗号資産をより簡単にし、ステーブルコインが未来の決済基盤になる可能性。

AIが暗号資産の姿を変える可能性

Tetherの共同創業者であるリーブ・コリンズ氏は、人工知能が暗号資産市場を根本から変える可能性があると考えている。暗号資産アナリストのMichael van de Poppe氏との対談で、彼は現在の状況を1993年にウェブブラウザが登場し、インターネット利用を大衆に広げた瞬間になぞらえた。彼の見解では、AIはブロックチェーンに対して同じ役割を果たすという。

目指すのは、暗号資産を誰でも簡単に使えるものにすることだ。取引のたびに何度もクリックして承認する代わりに、ユーザーは「何をしたいか」を伝えるだけでよい。ウォレットに組み込まれたAIエージェントが支払いの実行、資金の投資、ポートフォリオのリバランスなどを最適な方法で処理する。技術的な複雑さは、ユーザーから見えない形になる。

すでにその兆しは現れている。2月10日、Coinbaseは、AIエージェントがユーザーに代わって資金を使用し取引を行える「Agentic Wallets」を発表した。また、Stripeの共同創業者は、AIエージェントとステーブルコインを基盤とした新たな商取引の波が到来すると述べている。さらに、BinanceのCEOは、AIとステーブルコインの組み合わせが2026年の主要トレンドの一つになると指摘した。

コリンズ氏は、こうした決済モデルに最も適しているのがステーブルコインだと強調する。価格が安定しており、24時間365日稼働できるため、自動化された取引に理想的だという。企業は複雑な会計処理を行うことなく、数百万人に少額決済を送ることが可能になる。

2025年には、ステーブルコインの取引総額は33兆ドルに達した。これは前年から72%の増加であり、Visaの年間取引額の2倍に相当するという。データはBloombergおよびArtemis Analyticsによるものだ。

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