テザー、ユヴェントス買収を提案も拒否される

テザー、ユヴェントス買収を目指すも、オーナーは拒否

テザー、ユヴェントス買収を提案も拒否される

USDTステーブルコインの発行元として知られるテザー(Tether)は、イタリアの名門サッカークラブ、ユヴェントスの経営権取得に向けた拘束力のある買収提案を提出した。同社は、アニェッリ家が所有する持株会社エクソール(Exor)からクラブ株式の65.4%を取得することを提案しており、全額現金での取引となる。仮にこの提案が受け入れられれば、ユヴェントスには最大10億ユーロ規模の投資が行われる可能性がある。

しかし、クラブの筆頭株主は売却の意思を示していない。アニェッリ家は、ユヴェントスの支配権を手放すつもりはないと明確に表明している。この姿勢は、エクソールのCEOであるジョン・エルカン氏のこれまでの発言とも一致しており、同氏はクラブ売却の予定はない一方で、協業の可能性には前向きであると述べてきた。

テザーはすでにユヴェントスの重要な株式を保有しており、現在ではクラブ第2位の大株主となっている。さらに先月、同社はクラブの監督委員会に初めて代表を送り込み、これは2001年以来、アニェッリ家と関係のない組織が経営陣に加わった初の事例となった。

テザーのCEOであるパオロ・アルドイーノ氏は、ユヴェントスの再建に対する強い意欲を公然と示している。公式声明の中で同氏は、テザーの目的は当初からチームを支援し、クラブを本来あるべき栄光の舞台へと戻すことにあると強調した。

ユヴェントスは過去約10年間、年間ベースで純利益を計上しておらず、今年に入ってから株価は約28%下落している。アニェッリ家は最近、メディアグループのGediなど、他の業績不振資産の売却を検討してきたが、ユヴェントスは特別な存在である。クラブは一族のアイデンティティと深く結びついており、その売却はファンの間で大きな議論や反発を招く可能性がある。

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