米雇用市場、予想を大きく下回る結果に
米雇用統計が市場予想を下回り、利下げ期待が高まったことでリスク資産が上昇。
米国の雇用市場は6月に大きく減速した。新たに創出された非農業部門雇用者数(NFP)は5万7,000人にとどまり、市場予想の11万人を大幅に下回った。
木曜日に発表された米雇用統計(Nonfarm Payrolls)によると、この結果は5月の改定値である12万9,000人も大きく下回っている。
一方で、失業率は4.3%から4.2%へ低下した。市場では前月と同じ4.3%になると予想されていたため、この結果は予想外だった。
投資家にとって最も重要なのは、雇用市場の減速が米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げの必要性を弱める可能性があることだ。利上げ観測が後退すれば、暗号資産(仮想通貨)をはじめとするリスク資産にとって追い風となる。
統計発表後、ビットコインは6万1,000ドルを上回る水準を維持し、24時間で4%上昇した。さらに、ナスダック100先物も上昇し、米10年国債利回りは4.46%まで低下した。
数か月前までは、市場ではFRBが2026年に利下げへ転じるとの見方が優勢だった。しかし、その後はエネルギー価格の上昇によるインフレ圧力の高まりに加え、新FRB議長のケビン・ウォーシュ氏がより引き締め姿勢を示したことで、市場の見方は変化した。その結果、利下げではなく追加利上げが行われる可能性も織り込まれるようになった。
しかし、今回の6月雇用統計はこうした市場予想を再び変える可能性がある。弱い雇用データを受け、金融政策がより緩和的な方向へ向かうとの期待が高まり、暗号資産市場と株式市場の双方で好感を持って受け止められた。