グレースケール、ビットコインの今後を展望

グレースケールは、FRBの政策とCLARITY法案の行方次第で、ビットコインは底打ちに近づいている可能性があるとみています。

グレースケール、ビットコインの今後を展望

グレースケールは、ビットコインが現在の弱気相場の終盤に差しかかっている可能性があるとの見方を示しています。ただし、今後の市場動向は複数の重要な要因に左右されるとしており、とりわけ米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策と、米上院で審議が進められているCLARITY法案の行方が鍵になると指摘しています。

ビットコインは最近、6万ドルを下回る水準まで下落しました。これは昨年10月に約12万5,000ドルまで上昇した高値から50%以上の下落にあたります。グレースケールによると、この下落の主な要因はFRBの金融政策に対する市場の見方が変化したことです。ドナルド・トランプ大統領がケビン・ウォーシュ氏をFRB議長に指名したことを受け、市場では追加利上げの可能性が意識されるようになりました。また、高止まりするインフレも、こうした見方を後押ししています。

グレースケールのリサーチ責任者であるザック・パンドル氏は、FRBの今後の判断とCLARITY法案の審議結果が、ビットコインが今回のサイクルで底値を付けたかどうかを見極める重要な材料になると述べています。同社の基本シナリオでは、上院で法案審議が継続され、Strategyがバランスシート強化に向けた施策を進め、FRBが追加利上げを見送ることを想定しています。このシナリオが実現すれば、現在の価格水準が今回のサイクルにおける最安値となる可能性があるとみています。

一方で、グレースケールは複数のリスク要因についても警鐘を鳴らしています。CLARITY法案を巡る不透明感に加え、Strategyの債務水準や、将来的に暗号資産のセキュリティに影響を与える可能性がある量子コンピューター技術の進展も懸念材料として挙げています。また、今回のビットコイン下落は、法定通貨の価値下落に対するヘッジ資産とみなされる資産全体の調整局面の一環でもあると分析しています。

それでもグレースケールは、暗号資産市場の長期的なファンダメンタルズは依然として堅調であるとの見方を維持しています。同社は、米商品先物取引委員会(CFTC)が米国市場で初となるパーペチュアル先物を承認したことや、ステーブルコインの利用拡大、実世界資産(RWA)のトークン化が進展していることを前向きな材料として挙げています。こうした動きは、ブロックチェーン技術が機関投資家を中心に着実に普及していることを示しており、今後10年間で暗号資産が再び最も高いパフォーマンスを示す資産クラスの一つになる可能性があるとグレースケールは期待しています。

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