OpenEdenへのDNS攻撃 ウォレットに注意
OpenEdenのDNSが乗っ取られ、偽サイトによりウォレット資金が流出する恐れ。
2月16日、OpenEdenは公式サイトおよびユーザーポータルのDNSシステムが不正に侵害されたと発表しました。これにより、ブラウザ経由でサイトへアクセスし、暗号資産ウォレットを接続しようとする利用者にとって深刻なリスクが生じています。
シンガポールに拠点を置く同社は、X上でopeneden.comおよびportal.openeden.comのドメインにアクセスしないよう注意を呼びかけました。また、すべての準備資産は安全に保管されており、ChainlinkのProof of Reserveメカニズムを通じて検証可能であると強調しています。しかし、侵害されたサイトを閲覧し、操作を行うだけでも、接続したウォレットから資金が失われる可能性があると警告しました。
今回の攻撃はDNSレコードの乗っ取りによるものです。DNSとは、ドメイン名をIPアドレスへ変換するインターネットの仕組みを指します。実際には、ユーザーが正しいURLを入力しても、攻撃者が管理するサーバーへと誘導されていました。偽サイトは本物と見分けがつかないほど精巧に作られており、ウォレットの接続を促します。その後、ユーザーにトランザクションへの署名を求めますが、実際にはトークンを攻撃者のウォレットへ送金する内容となっていました。
OpenEdenは、今回の攻撃がスマートコントラクトや準備資産の保管システムには影響していないと説明しています。TBILLおよびUSDOトークンはそれぞれの保管庫で安全に管理されており、それらを裏付ける資産も引き続きChainlinkを通じて確認できます。
OpenEdenはトークン化された実世界資産(RWA)の主要な発行体であり、機関投資家向けカストディアンとしても機能していることから、今回の事案は大きな懸念を呼んでいます。同社は2022年にシンガポールで設立され、TBILLトークンを通じて米国財務省短期証券へのアクセスを提供しています。
本件は、暗号資産プラットフォームを標的としたDNS攻撃の広がりを示す事例の一つです。これまでにも、スマートコントラクト自体は無傷であっても、ドメインが乗っ取られ、フィッシングサイトへ誘導されるケースが確認されています。
OpenEdenは現在、調査を進めており、今後の最新情報を随時発表するとしています。安全なドメインアクセスがいつ完全に復旧するかは、現時点では明らかにされていません。それまでは、公式サイトとのやり取りを控え、準備資産の確認はChainlinkの公式ツールのみを利用するよう強く推奨されています。