Circle、SolanaでUSDC発行額682億ドルを突破

Circle、2026年のSolana上USDC発行額が682億6,000万ドルに到達

Circle、SolanaでUSDC発行額682億ドルを突破

Circleは7月13日、Solanaブロックチェーン上で約7億5,000万ドル相当のステーブルコイン「USDC」を新たに発行した。Onchain Lensのデータによると、2026年初めからSolana上で発行されたUSDCの累計額は682億6,000万ドルに達している。暗号資産市場では、新たなステーブルコインの発行はデジタルドルへの需要拡大や資金流入の兆候として受け止められることが多い。

USDCは、取引決済、融資やデリバティブ取引の担保、さらにトークン化資産の運用など、幅広い用途で利用されている。ただし、新規発行そのものがUSDCの価値上昇を意味するわけではない。むしろ、ブロックチェーン上で利用できる米ドル建て資産への需要が高まっていることを示す指標と考えられる。

今回発行されたUSDCは、Solanaアドレス「7VHUFJHWu2CuExkJcJrzhQPJ2oygupTWkL2A2For4BmE」に送られた。これは2026年を通じて続く発行拡大の流れの一環であり、4月にはCircleがわずか1週間で32億5,000万ドル相当のUSDCをSolana上で発行している。

一方で、累計発行額がそのまま現在の流通量を示すわけではない。USDCは米ドルへの償還、バーン(焼却)、あるいは他のブロックチェーンへのブリッジによってネットワーク外へ移動することがある。DefiLlamaによると、現在Solana上で流通しているUSDCは約73億ドルで、全ブロックチェーンを合わせた流通総額は約735億ドルとなっている。

つまり、2026年にSolana上で発行されたUSDCのうち、現在も同ネットワーク上に残っているのは約10.7%に過ぎない。この差はトークンが消失したことを意味するのではなく、チェーン間での活発な資金移動や償還が行われていることを反映している。Circleも、発行額は償還額とあわせて評価すべきだと説明しており、USDCは現金および高い流動性を持つ資産によって100%裏付けられ、常に1対1で米ドルへ交換できるとしている。

CircleがSolanaで積極的にUSDCを発行している背景には、同ネットワークが暗号資産市場で果たす重要な役割もある。Cryptopolitanによると、USDCはSolana上のステーブルコイン全体の52%を占め、その価値は147億ドルに達している。この豊富な流動性は、Raydium、Jupiter、Orcaといった分散型取引所(DEX)での取引を支えている。

また、Circleは金融機関との連携も拡大している。6月にはBNYとの提携を発表し、機関投資家向けのカストディサービスに加え、USDCの直接発行・償還サービスを提供すると明らかにした。さらにStandard Charteredとも協力を進め、伝統的な金融とブロックチェーン技術の融合を目指している。時価総額ベースでは、USDCは現在もUSDTに次ぐ世界第2位のステーブルコインとなっている。

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