Bloomberg:ビットコインは1万ドルまで下落する可能性
Bloombergはビットコインが1万ドルまで下落する可能性を指摘する一方、多くの専門家はこの予測に懐疑的な見方を示している。
ビットコインは1万ドルまで下落する可能性がある――。この見通しを示したのは、Bloomberg Intelligenceのシニア・コモディティ・ストラテジストであるマイク・マクグローン氏だ。このシナリオが現実となれば、ビットコインは過去最高値から約86%下落することになる。
マクグローン氏は、暗号資産市場がより広範な調整局面に入ったと考えており、その期間は多くの投資家が予想するよりも長引く可能性があると指摘する。その警戒材料の一つとして、米国株式市場と比較した際の暗号資産市場のパフォーマンス低下を挙げている。
さらに懸念されているのが、暗号資産市場全体の動向を示すBloomberg Galaxy Crypto Indexの状況だ。同指数は5月末に2,000ポイントを下回り、2025年の高値からおよそ半分の水準まで下落した。
マクグローン氏は現在の状況を2018年の市場下落と比較している。当時、ビットコインは長期にわたる下落の末、最終的に3,000ドル前後まで値を下げた。現在は当時以上に競争が激しく、同じ投資資金を巡って数百万種類ものトークンが競い合っていると同氏は分析する。
しかし、このBloombergの弱気予測に対して、暗号資産業界の多くの関係者は懐疑的な見方を示している。批判的な意見を持つ専門家らは、過去にも同様の悲観的な予測が数多く出されたものの、実現しなかったケースが少なくないと指摘する。
最もよく挙げられる反論は、ビットコイン現物ETFの存在感が急速に高まっていることだ。BlackRockやFidelityが提供する投資商品には数十億ドル規模の資金が流入しており、過去の弱気相場には存在しなかった新たな需要源となっている。
また、一部の専門家は、現在の問題は主に投機的なアルトコインに集中しており、ビットコインそのものには当てはまらないと考えている。市場の不確実性が高まる局面では、投資家が資金をビットコインへ移す傾向があり、その結果としてビットコインの市場支配力が強まる可能性がある。
マクグローン氏自身も、この弱気シナリオが確定したものではないと認めている。同氏によれば、重要な価格水準は7万5,000ドルだ。ビットコインがこの水準を回復し、安定的に維持できれば、大幅下落を前提とした予測の信頼性は低下する可能性がある。
ただし現時点では、ビットコインは7万2,000ドルを下回っており、市場ではさらなる下落リスクへの警戒感が続いている。