Binance、MiCA施行前に4億ドル超の資金流出
BinanceはEUのMiCA施行を前に、週間純流出額が4億ドルを超えた。
DefiLlamaのデータによると、6月22日以降、Binanceでは入金額を出金額が上回り、主要暗号資産取引所の中で週間純流出額が最も大きかった。純流出額は4億ドル超に達している。
ただし、この数字はBinanceから4億ドルしか引き出されなかったことを意味するわけではない。同取引所では毎日数十億ドル規模の資産移動が行われている。水曜日には、BinanceがギリシャでのMiCAライセンス申請を取り下げたとの報道を受け、1日あたりの純流出額は19億6,000万ドルに達した。その後の2日間も、DefiLlamaは25億2,000万ドル、14億6,000万ドルの純流出を記録している。
それでも週間の純流出額が4億ドル超にとどまったのは、同期間中に大規模な入金もあったためだ。最終的な数字は、1週間を通じた入出金の差し引きによる純流出額となっている。
こうした資金流出は、EUにおけるMiCA移行期間の終了直前に発生した。7月1日以降、BinanceはEU域内の一部利用者を対象に、新規ユーザー登録や一部サービスを制限する予定だ。
一方で、この状況を追い風としている競合取引所もある。同期間中、OKXは2億8,550万ドルの純流入を記録した。同社は2025年1月にマルタでMiCA認可を取得している。
さらに好調だったのはBitgetとBitfinexだ。Bitgetは7億1,000万ドル、Bitfinexは4億ドルの純流入を記録した。ただし、この2社はいずれも、金曜日に更新された**ESMA(欧州証券市場監督局)**の暫定MiCA登録リストには掲載されていない。
Binanceは、今回の資金流出にもかかわらず、欧州市場は依然として重要な市場であるとの姿勢を示している。共同創業者のYi He氏は金曜日、「欧州市場はBinance全体の事業規模から見れば小さいものの、戦略的に重要な地域であり続ける」と述べた。また、同社は今後もMiCAライセンスの取得を目指す方針を明らかにしている。
同時にBinanceは、一部のEUユーザーに対し、資産をセルフカストディ型ウォレットや他の取引所へ移す選択肢について案内を開始した。広報担当者によると、適用される制限は利用者の居住国によって異なり、現地で登録されたBinance法人を通じてサービスを利用していない顧客については、特別な対応は必要ないとしている。
6月23日、ESMAはMiCAライセンスを保有していない暗号資産事業者に対し、7月1日からEU域内での事業縮小を開始するよう求めた。今後は、保有資産の売却や移転、顧客資産の引き渡し、既存ポジションの決済などに業務が限定される予定だ。