ARKインベスト、コインベース株を売却
ARKは暗号資産市場の下落を受け、コインベース株を一部売却。資金の大半をBullishへ移した。
キャシー・ウッド氏が率いる投資会社ARKインベストは、2026年に入って初めて暗号資産取引所コインベースの株式を売却した。これは、同社の株価が数カ月ぶりの安値水準まで下落した局面での判断だった。
木曜日、ARKはコインベース株11万9,236株を売却し、取引額は約1,740万ドルに上った。この売却は、約63万ドル相当の3,510株を小規模に購入した翌日に行われた。2026年初頭には、ARKはより高い価格帯でコインベース株を継続的に買い増していた。
今回の取引は、ARKにとって2025年8月以来初めてのコインベース株売却となる。年初来で同社株はすでに約30%下落している。
同時にARKは、コインベース株の売却で得た資金のほぼ全額を、機関投資家向けに特化した取引プラットフォームであるBullishの株式購入に充てた。ARKは約1,780万ドルで71万6,030株を取得している。Bullishは2025年8月にニューヨーク証券取引所へ上場したが、上場後に株価は60%以上下落し、木曜日の終値は24.9ドルだった。
ARKは、ブラックロックと並び、BullishのIPOにおける主要投資家の一社でもある。
今回の売却後も、ARKは3つのファンドを通じて約3億1,200万ドル相当のコインベース株を保有している。コインベース株は2021年4月の上場以降、公開初日の始値である381ドルから約60%下落している。
この判断の背景には、ここ数日で一段と強まった暗号資産市場の調整局面があるとみられる。ビットコイン価格の下落や、暗号資産関連企業への逆風が、ARKに一時的なリスク調整を促し、コインベースから同セクター内の別企業へ資金を移す決断につながった可能性がある。一方で、依然として大きな持ち分を維持している点から、今回の動きは完全な撤退ではなく、市場環境の悪化に対応した戦略的な見直しといえるだろう。