仮想通貨市場、依然として下押し圧力
トランプ大統領の決定とFRBの発言で仮想通貨市場に逆風、ビットコインが再び下落
トランプ大統領の決定とFRBの発言を受け、ビットコインが下落。仮想通貨市場に厳しい24時間
この24時間、仮想通貨市場は大きな試練に直面しました。まず、米連邦準備制度理事会(FRB)の議長が、12月の利下げを見送る可能性を示唆し、投資家の「安い資金」への期待が冷やされました。その直後、ドナルド・トランプ大統領が中国との新たな貿易合意を受けて関税を引き下げると発表しました。
米中貿易合意と関税引き下げ
トランプ大統領と中国の習近平国家主席は、韓国での会談で希少資源や重要鉱物の取引に関する1年間の協定に合意しました。この合意により、米国は中国製品への一般関税を57%から47%に引き下げ、フェンタニル関連の関税も10%に引き下げます。
会談後、トランプ大統領は「素晴らしい会談だった」と述べ、中国が米国産大豆の輸入拡大やフェンタニル生産の削減に合意したことを強調しました。今回の合意は両国の経済協力を強化することを目的としており、その内容は1年後に再評価される予定です。さらに、2026年には両国首脳による相互訪問も予定されています。
なぜ合意があっても仮想通貨は下落したのか?
貿易交渉の結果は一見ポジティブに見えるものの、仮想通貨市場は下落で反応しました。過去24時間でビットコインは約2%下落し、10万8,398ドルまで値を下げました。その他の主要仮想通貨も4%以上の下落を記録しています。
資金が伝統的市場に戻る動き
米中関係の改善によって株式や債券といった伝統的資産への信頼感が高まり、一部の投資家が仮想通貨からより安全な資産へ資金を移しています。
FRBの方針をめぐる不透明感
12月に利下げが行われない可能性が浮上したことで、仮想通貨市場への資金流入が抑制されています。金利が高止まりすれば、資金調達コストが上昇し、リスク資産への投資意欲が低下します。
経済指標の読みづらさ
関税引き下げは、景気減速を懸念する中で貿易を活性化させる狙いと見ることもできます。このような経済環境では、投資家は慎重姿勢を強め、ビットコインのような高リスク資産への関心が薄れます。
テクニカル面での弱さ
ビットコインは11万ドルの水準を維持できず、売り注文が相次いで下落が加速しました。RSIは29.36と売られすぎを示し、MACDも売り優勢を確認しています。
市場は慎重姿勢、米国からの新たなシグナル待ち
FRBのタカ派的な発言とトランプ大統領による関税引き下げが重なり、投資家は様子見の姿勢を強めています。貿易合意は世界経済にとって朗報ではあるものの、相対的に安定した市場環境下では、仮想通貨のようなリスク資産の魅力は後退しがちです。