リック・リーダー、FRB議長就任に一歩近づく

リック・リーダー氏がトランプ氏のFRB議長最有力候補に浮上。ビットコインは金に代わると長年主張。

リック・リーダー、FRB議長就任に一歩近づく

ブラックロックでグローバル債券部門の最高投資責任者(CIO)を務めるリック・リーダー氏が、ドナルド・トランプ氏による次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長の最有力候補として注目を集めている。予測市場でもその存在感は急速に高まり、短期間でトップに躍り出た。

リーダー氏は長年にわたり、暗号資産に前向きな姿勢を示してきた。2020年にはすでに、ビットコインはより実用的であるとして、価値の保存手段として金に取って代わる可能性があると述べている。その後の発言では、ビットコインと金の両方が投資ポートフォリオの安定化に寄与し得ると強調してきた。

ドナルド・トランプ氏は、ジェローム・パウエル議長の任期が満了する5月15日までに、新たなFRB議長を決定しなければならない。トランプ氏は当初、自らパウエル氏を任命したものの、その後は金融政策をめぐり、厳しい言葉で公然と批判を繰り返してきた。

リーダー氏自身も、候補者の一人として名前が挙がったことを大きな名誉だと語っている。また、利下げのペースが遅いという点で、トランプ氏の不満にも共感を示している。ダボス訪問中、トランプ氏がリーダー氏を「非常に印象的だ」と評価したことをきっかけに、予測市場Polymarketでの支持率は3%未満から最大53%まで急上昇し、現在は約48%となっている。

FRB議長は金融政策や規制の方向性に大きな影響力を持つものの、リーダー氏の暗号資産への前向きな姿勢が、直ちに新たな規制に反映されるとは限らない。金融規制の監督分野は、副議長であるミシェル・ボウマン氏の管轄にとどまっている。

それでも、この職務の重要性は行政的な決定にとどまらない。FRB議長は、米国経済の現状と将来について議論する上で、最も影響力のある発言者の一人である。ビットコインを公然と支持する人物がこの地位に就くことは、前例のない出来事となるだろう。

一方で、ジェローム・パウエル氏の今後も不透明だ。議長退任後も、理事会メンバーとしてさらに2年間留任する可能性があり、その場合、金利決定への関与が続き、トランプ氏の新たな指名枠が制限されることになる。

Share