Upbit ハッカーが再び痕跡を消去
Railgun を利用して盗難資金を秘匿
暗号資産取引所 Upbit から資金を盗んだハッカーが、再び足跡を消そうとしている。今回は、ゼロ知識技術を用いて暗号資産をミックスするプライバシーツール「Railgun」を利用した。Railgun は通常、資金が犯罪と関連していないかをチェックする仕組みを持つが、今回は関連アドレスが新しすぎたため、検知されなかったという。
Upbit への攻撃で盗まれた資金は 3,600 万ドル以上にのぼり、その大半は Solana エコシステムの資産だった。盗まれたトークンは素早く売却され、SOL に交換された後、USDC に変換された。ステーブルコインは Ethereum に移され、そこでミキシングが開始された。最終的にハッカーは 533 ETH 以上、約 160 万ドル相当を確保した。このような手口は、北朝鮮系ハッカー集団に見られる手法とよく似ている。
Upbit によると、今回の侵害は内部システムの欠陥が原因だった可能性があるという。取引所の説明では、ホットウォレットの公開情報から、予測可能なハッシュと弱い暗号処理によりプライベートキーを推測できてしまった可能性がある。
Railgun が反応できなかったのは、疑わしいアドレスのデータベースがまだ更新されていなかったためだ。ハッカーは次々と新しいウォレットを作成し、DEX を通じて直接資金を移動させたため、追跡はさらに困難になった。最後に確認されたウォレットは 410 ETH を洗浄し、わずか数時間しか稼働していなかった。
DeFi におけるプライバシーへの関心が高まる中、Railgun の人気は上昇している。2025 年 11 月時点で、同プロトコルには 9,500 万ドルが預けられており、第 3 四半期には 131 万ドルの手数料収入を生み出した。