Hyundai Cardは、ステーブルコイン「USDT」とAvalancheブロックチェーンを活用したグループ会社間の国際決済の初回実証実験を完了した。 このパイロットでは、米国とメキシコにあるHyundai Motorの現地法人間で2万米ドル相当の資金が送金され、一連の手続きは約7分で完了した。 Hyundaiによると、米国法人は2万米ドルをUSDTへ交換した後、Avalancheネットワークを通じてメキシコ法人へ送金した。受け取ったUSDTは現地で再び米ドルへ換金された。これに対し、従来の銀行間国際送金では通常3~4時間を要するという。 同社は、今回の実験が単なる管理されたテスト環境で行われたものではないと強調している。この送金は、海外子会社間で実際に発生した決済に利用され、ブロックチェーンを活用した送金の実用性を検証する機会となった。 プロジェクトではHyundai Cardが、規制対応や法務、税務、社内手続きに加え、送金プロセス全体の設計を担当した。また、ブロックチェーン決済を手掛けるAxiymも実証実験に参加し、技術面で協力した。 今月中には次の実証段階が開始される予定だ。対象はHyundai Motorの欧州法人へ拡大され、新たにVisaとUSDCの発行元であるCircleがプロジェクトに参加する。次回のテストでは複数の現地通貨を用いた決済を実施し、ステーブルコインが国際決済コストの削減につながるかどうかを検証する。 Hyundaiの取り組みは、国境を越えた決済にステーブルコインを活用する流れの広がりを象徴するものだ。6月にはMassPayが、CoinbaseのUSDC決済インフラを180カ国をカバーする自社ネットワークへ統合した。また先月には、SBI RemitがFassetと提携し、送金や流動性管理、企業間決済向けのステーブルコインソリューションの開発を進めると発表した。各社は、ブロックチェーン技術によって国際送金の処理時間を短縮し、コストを抑えられる可能性があると期待している。