2026年初頭、米国の債務が過去最高水準に
米国の公的債務は38兆5,000億ドルを超え、利払い費の増加と限定的な歳出削減では、この傾向を食い止めるには至っていない。
2026年の初め、アメリカ合衆国の公的債務は38兆5,000億ドルを突破した。これは過去最高の水準であり、数年前に想定されていた見通しを大きく上回る。債務の規模は、国家財政がいかに均衡から遠ざかっているかを如実に示している。
この急激な増加の主因は、パンデミック期に実施された巨額の財政支出だ。当時、連邦政府は雇用の維持、企業支援、金融市場の安定化に多額の資金を投入した。これらの措置は経済的ショックを和らげる役割を果たした一方で、その財源の多くは新たな借り入れに依存していた。
債務の拡大は、同時に利払い負担の増加も意味する。2026年には、年間の利払い費が1兆ドルに近づいている。これは連邦予算にとって恒常的かつ非常に大きな負担であり、他の公共支出に充てられる余地を狭めている。
政治家たちは繰り返し債務削減を訴えているが、現実には財政赤字が続いている。2025年には、減税と新たな支出を組み合わせた政策パッケージが可決され、そのコストは今後10年間にわたって分散されることになった。このような決定は、政府の借入需要をさらに押し上げている。
政権は、行政コストの削減、関税収入の増加、そしてより高い経済成長を問題解決の手段として挙げている。しかし、これまでの削減や追加収入は、債務全体の規模と比べると限定的にとどまっている。一人当たりの債務額はすでに10万8,000ドルを超えており、実質的な債務削減の難しさを物語っている。
経済学者は、米国が自国通貨で借り入れを行っている点で、多くの国よりも高い柔軟性を持っていると指摘する。それでもなお、債務と利払い費の増加ペースは、長期的に見て財政の安定性にとって大きな課題である。