ベネズエラでUSDTの利用が拡大
ベネズエラのUSDT・P2P取引額が13億8,900万に達し、同国の原油輸出に迫る規模となった。
ベネズエラでは、ステーブルコイン「USDT」を利用した個人間(P2P)取引市場が急速に成長している。調査会社Ecoanalíticaによると、6月11日から7月13日までの間に、13億8,900万USDTが取引された。この規模は、ベネズエラ経済の最も重要な柱の一つである原油輸出に匹敵する。
Ecoanalíticaは、P2P取引が従来の銀行システムを介さずに、米ドルに連動する資金を交換する主要な手段の一つになったと指摘している。調査対象期間中の取引額は、ベネズエラ中央銀行が市場に供給した外貨の64.2%に相当した。
同社の推計では、この金額は同国の月間原油輸出額の約75%に当たる。一方、計算方法によっては約52%とする推計もある。
7月16日時点で、現地のP2P市場におけるUSDTの価格は約840ボリバルだった。これは米ドルの公式為替レートを15.5%上回る水準である。Ecoanalíticaのディレクターを務めるアレハンドロ・グリサンティ氏によると、銀行が外貨の供給を再び拡大すれば、P2P市場の重要性は低下する可能性がある。
取引規模の拡大は、ベネズエラでUSDTの利用が広がっている大きな流れの一部といえる。これまでにも、国営石油会社PDVSAが行う原油販売の一部で、USDTが決済手段として使用されていた。