決済分野での突破口はまだなし
ビットコインは依然として「デジタルゴールド」として認識される
BlackRock はビットコインへの関心の高まりを認めつつも、世界最大級の投資企業の顧客たちは、依然としてビットコインを日常決済の手段というより「デジタルゴールド」として見ているようだ。
BlackRock のデジタル資産部門責任者ロビー・ミッチニック氏は YouTube のインタビューで、投資家はビットコインが世界的な決済ネットワークになるという期待を意思決定の基盤にしていないと説明した。そのような未来は「あくまで付加的で、やや投機的な可能性」に過ぎないという。
ミッチニック氏によれば、ビットコインが実際に決済領域で競争力を持つためには、ネットワークの大幅なスケーリング改善が必要であり、Lightning のような技術の進化も欠かせない。また、現在注目されているロールアップなどのソリューションが長期的に存続できるかは不透明だと指摘した。一方で、ビットコインが国際送金の分野では役割を持ち得るとも述べている。
さらに同氏は、すでに「高速かつ低コストの価値移転手段」として成功しているステーブルコインの存在にも触れた。ステーブルコインは暗号資産の枠を超え、個人・企業・国際間の決済など、より広い領域で利用される可能性があるという。
ステーブルコインの急成長はビットコインの将来予測にも影響を与えている。ARK Invest のキャシー・ウッド氏は、その成長スピードの速さを受け、2030 年のビットコイン価格予測を約 30 万ドル引き下げたと明かした。一方、Tether の共同創業者リーブ・コリンズ氏は、「2030 年までにすべての通貨がステーブルコインとして存在し得る」との見方を示している。