SafeMoon創設者に実刑判決
SafeMoon創設者に詐欺と資金不正利用で100か月の実刑判決。
SafeMoonの創設者で元最高経営責任者(CEO)であるブレイデン・カロニー被告は、暗号資産に関連する詐欺事件により、連邦裁判所から100か月の実刑判決を言い渡された。本件は、プロジェクトの流動性プールに集められた投資家資金の不正利用をめぐる裁判の結果である。
陪審は、同被告に対し証券詐欺、通信詐欺、資金洗浄の罪で有罪評決を下した。検察側は、資金はロックされ安全に保管されていると投資家に説明していた一方で、実際には被告が自由にアクセス可能な状態であったことを立証した。
捜査当局によると、カロニー被告は個人的に900万ドル超相当の暗号資産を引き出していた。また、SFMトークンの価格を人為的に押し上げる取引も行っていたとされる。これらの資金は、利用者に対して「手を触れられない」と説明されていたウォレットから流出していた。
判決は、ニューヨーク東部地区連邦地方裁判所のエリック・コミティー判事によって言い渡された。審理では、被告の過去や情状酌量を求める弁護側の主張に加え、多額の損失を被った投資家による証言も考慮された。
SafeMoonは2021年にBNBチェーン上でローンチされ、取引ごとに10%の手数料を課すコミュニティ主導型のDeFiプロジェクトとして宣伝されていた。2021年4月にはインフルエンサーの強力な後押しを受け、トークンの時価総額は数十億ドル規模に達した。
規制当局は、チームが投資家資金を私的目的に使用しながら、その安全性を公に保証していたと結論づけた。2023年11月には米証券取引委員会(SEC)および司法省が正式に起訴。翌月にはプロジェクトが米連邦破産法第7章の適用を申請し、トークンは流動性を失った。
元最高技術責任者(CTO)のトーマス・スミス氏は、2025年に共謀への関与を認め有罪を認めた。彼は、投資家が誤解を招く説明を受けていたこと、そして流動性プールの資金が継続的に流出していたことを認めている。
カロニー被告の事件は、いわゆるミームコインを巡る刑事事件の中でも特に注目度の高い事例の一つとされる。検察は、同プロジェクトがDeFiブームと投資家の信頼を利用し、分散型金融を装いながら組織的な不正を行ったと指摘している。