NFT市場、2021年以前の水準へ回帰
供給過多、需要減少、大手企業の撤退により、NFT市場は15億ドル未満に縮小。
世界のNFT市場は、2021年のブーム以前の水準まで縮小した。市場全体の時価総額は15億ドルを下回り、NFT分野が急速に注目を集める前の評価水準へと戻っている。
この下落は、過去2週間における暗号資産市場全体の低迷とも重なっている。暗号資産市場の時価総額は、約3.1兆ドルから2.2兆ドルへと減少した。
NFT市場が直面している最大の課題の一つは、需要の減少に対して供給が増え続けている点だ。2025年には流通するNFTの数が約13億点に達し、前年比で25%増加した。一方で、総販売額は37%減の56億ドルとなり、1取引あたりの平均価格も100ドルを下回った。トークンのミントは安価かつ容易になったものの、アクティブな購入者数や支出額は発行ペースに追いついていない。
さらに、大手企業の撤退やプラットフォームの閉鎖も市場への圧力を強めている。1月初旬、Nikeは、NFT人気の最盛期に買収したデジタルスタジオRTFKTから撤退した。この決定は、スタジオの閉鎖および投資家との法的紛争を受けたものだ。また、取引プラットフォームの撤退も相次いでいる。Nifty Gatewayは、出金専用モードへの移行後、2月23日をもって事業を終了すると発表した。一方、ソーシャルプラットフォームのRodeoも、スケーリングの問題を理由にプロジェクトの終了を発表し、3月に運営を停止する予定だ。