JCBとCircle、日本でUSDC決済の実証実験を開始

JCBとCircleが、日本でUSDCを活用した国際決済と加盟店決済の実証実験を開始。

JCBとCircle、日本でUSDC決済の実証実験を開始

日本の決済大手JCBは、ステーブルコイン「USDC」の法人間決済および小売決済での活用を検証するため、Circleとの提携を開始した。実証実験は日本を中心に実施され、特に国際送金・クロスボーダー決済の効率化に重点が置かれる。

プロジェクトの第1段階では、JCBグループ内における国際間の資金移動でUSDCがどのように機能するかを検証する。その後のフェーズでは、国内の加盟店に加え、日本を訪れる海外旅行者も利用できる店舗でのUSDC決済の導入が試験的に行われる予定だ。

JCBとCircleはさらに、USDCのブロックチェーン基盤とJCBの決済ネットワークを組み合わせた新たなサービスの可能性についても検討を進める。狙いは、国際決済の効率化を図るとともに、企業と消費者の双方に新しい決済手段を提供することにある。

今回の提携は、Circleが機関投資家向け決済事業を拡大する戦略の一環でもある。今月初めには、米国通貨監督庁(OCC)が「Circle National Trust」の設立を正式に承認した。当初はCircleおよび関連会社向けにデジタル資産のカストディサービスを提供し、将来的にはUSDCを裏付ける準備資産の管理も担う予定だが、その具体的な時期は明らかにされていない。

Circleは米国外の金融機関との連携も強化している。スタンダードチャータード銀行は、ドバイ国際金融センター(DIFC)において、一部の機関投資家向けにUSDCの発行および償還を銀行経由で行えるサービスを開始した。また、BNYもデジタル資産カストディプラットフォームにUSDCのサポートを追加している。

JCBとの提携は、Circleによるアジア市場での事業拡大戦略の一部でもある。今月後半には、デジタル資産規制、クロスボーダー決済、そして業界連携をテーマとした招待制イベント「Current Seoul」を韓国・ソウルで開催する予定だ。

今年4月には、Circle共同創業者兼CEOのジェレミー・アレア氏が韓国を訪問し、KB国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、Upbit、Bithumb、および決済関連企業の代表者らと会談した。協議では、国際決済の強化に向けた「Circle Payments Network」での協力体制について意見が交わされた。

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