クラーケン、米連邦準備制度へのアクセスを取得

暗号資産取引所クラーケンが銀行部門を通じてFRBの決済インフラへのアクセスを獲得。

クラーケン、米連邦準備制度へのアクセスを取得

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、暗号資産取引所クラーケンが米国連邦準備制度(FRB)の主要な決済システムへのアクセスを取得した。米国で暗号資産関連企業が、機関投資家や法人顧客向けのいわゆる「マスターアカウント」を得るのは今回が初めてとなる。

このアカウントは、同社の銀行部門であるKraken Financialに付与された。これにより同社は、従来の銀行や信用組合が利用しているのと同じインフラ上で送金や決済を行うことが可能になる。

クラーケンがFRBのすべてのサービスに完全アクセスできるわけではないものの、今回の承認は暗号資産市場にとって重要な一歩と見られている。これまでにも多くの企業がFRBのシステムへのアクセスを試みてきたが、成功した例はなかった。

中央銀行のインフラに直接接続できることで、機関投資家やプロのトレーダーにとって資金移動のスピードが向上する可能性がある。同時に、米ドル決済の際に仲介銀行へ依存する必要も減ると期待されている。

クラーケンは数年前からFRBのシステムへのアクセスを求めていた。マスターアカウントの申請は、銀行子会社であるKraken Financialを通じて2020年10月に提出されている。つまり、最終的な判断までおよそ5〜6年を要したことになる。

同様の承認を目指している暗号資産関連企業は他にもある。その一つがRippleで、同社もFRBのシステムへのアクセスを申請している。ただし申請時期はクラーケンより遅く、現在も規制当局の判断を待っている状況だ。

クラーケンは、暗号資産市場と伝統的な銀行システムを結びつける取り組みで既に実績を持つ。2020年には、米ワイオミング州から**特別目的預託機関(SPDI)**の設立認可を受けた、米国初の暗号資産取引所となった。Kraken Financialとして運営される同機関は、デジタル資産の保管、預金の受け入れ、カストディサービスなどを提供している。

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