イーサリアム、2026年にガス上限を大幅拡大へ
ガスリミットを5倍に引き上げる計画を発表
ヴィタリック・ブテリンは、12月に予定されている「Fusaka」アップグレードに続き、イーサリアムが2026年に向けて新たな改善を準備していると発表しました。今回の計画では、いくつかの重要な分野に焦点が当てられており、その中心となるのがガスリミットを5倍に引き上げることです。これにより、1ブロックあたりに処理できるトランザクション数が増え、ネットワークのスループットが向上し、レイヤー2での手数料抑制にもつながります。
ただしブテリンは、ネットワーク負荷の大きい処理については手数料が高くなると強調しました。これは、ノードが過剰なデータを保存しなければならない状況を防ぐための措置です。
現在のガスリミットは1ブロックあたり6000万で、前年の2倍にあたります。2025年には「Pectra」アップデートが行われ、バリデーターの動作改善、レイヤー2の最適化、ウォレットの使いやすさ向上などが実現しました。12月に予定されているFusakaアップデートでは、さらなるガス上限の拡大、ノード負荷の軽減、ユーザーコストの削減が目指されています。
イーサリアムが積極的なスケーリングを進める最大の理由は、ソラナとの競争にあります。イーサリアムは依然として高い分散性と信頼性を誇りますが、ソラナは非常に低い手数料と高速なトランザクションによって大きな人気を獲得しました。イーサリアムでは長らく1件あたり10ドル前後だった手数料が、ソラナでは数セントに過ぎませんでした。
しかし、この差は縮まりつつあります。2024年にはイーサリアムの平均手数料が約5ドルまで下がり、2025年にはPectraなどの改善により1ドル以下にまで低下しました。現在の手数料は約0.31ドルです。一方、ソラナの手数料は約0.0022ドルとなっています。2026年に予定されている改善が、両者の差をさらに縮める可能性があります。