アルゼンチン、$LIBRA関連ウォレットを凍結
アルゼンチンの裁判所が、$LIBRAに関連する25のウォレットを調査し、資産を凍結した。
アルゼンチンの裁判所は、25の暗号資産ウォレットの所有者を特定し、関連資産を凍結するよう命じた。この決定は、$LIBRAトークンをめぐる捜査の一環である。
連邦判事のマルセロ・マルティネス・デ・ジョルジ氏は、アルゼンチン連邦警察のサイバー犯罪対策部門が作成した報告書を精査したうえで、今回の命令を出した。捜査当局は、本人確認(KYC)情報やIPアドレス、取引履歴の入手を求めている。
これらのウォレットは、2025年2月にプロジェクトが失敗に終わった後も、$LIBRAの開発者らが管理していた資金の一部を扱っていたとみられている。トークン価格は、ハビエル・ミレイ大統領がSNSで紹介したことを受けて一時急騰したものの、わずか数分後に暴落した。
裁判資料には、「Libra Team」と呼ばれるグループが所有する8つのウォレットの動きが記録されている。トークンの開発者であるヘイデン・デイビス氏は以前、ローンチ後に約1億1,000万ドルを管理していたと述べていた。4つのウォレットから「61yk」と呼ばれる1つのウォレットに資金が集められていたという。
このウォレットは、デイビス氏に関する別の訴訟を扱うニューヨーク南部地区連邦地方裁判所の命令により、約半年間凍結されていた。凍結解除後、資金は複数の小口送金に分割された。追跡や法定通貨への換金を困難にする狙いがあったとみられている。
5月10日には、異なるブロックチェーン間を接続するクロスチェーン・プロトコルを通じて、49万8,539 USDTがTronネットワーク上のウォレットへ移された。その後、資金は17件の取引に分割された。少なくとも10件がBinanceを経由していたほか、8つのウォレットがBybit、各2つがOKXとBitfinexに関連付けられている。
アナリストのフェルナンド・モリーナ氏は、約820万ドルが動かされないまま残っていたものの、5月に再び移動し始めたと推定している。アルゼンチン紙『Clarín』によると、残りの資金はデイビス氏の信託基金によって管理されているという。
同基金は、年末までに予定されているプロジェクト再始動の一環として、アルゼンチン企業に助成金を提供する方針で、すでに71件の申請を受け付けている。
また、SNSでプロジェクトを紹介したアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領も、この問題に関係している。資金流出後、ミレイ大統領は、自身が宣伝していたものの内容を正確には理解していなかったと主張した。